「もりのいえ」はいつでもどこでも読めるWebマガジンとして、DIY精神で田舎暮らしを豊かに楽しむ人たちを紹介すると共に、
拠点である熊本の御船町でDIYワークショップを開催、田舎暮らしの第一歩や、DIYのスキルアップ向上をはかるためにつくりました。

あなたの暮らしをほんの少しでも、豊かにするお手伝いができれば幸いです。

寝ても覚めてもDIY。「なんでここまでするの?!」と聞きたくなるほど、DIYに取り憑かれた人々を紹介。

魅力や苦労について語ってもらうとともに、彼らの暮らしを紹介します。

巷の雑誌のようなしゃれた家は出てこないかもしれません。しかし自分らしく進むその生き方にきっと勇気づけられるはずです!

大阪出身の光山政恒さんは、2011年に神奈川県から熊本県に移住。
阿蘇市で暮らしていた2016年に熊本地震で被災した。
その後宮崎県高千穂町に3000坪の農地・山林を有する古民家を購入し、薬草や食べ物を育て、森づくりを行う〈MotherForest〉を運営している。

6年を経て、かつての荒れた耕作放棄地には花や果実、野菜が豊かに実り、森と畑が融合したような空間が出来ていた。
敷地内にある、築およそ150年の家屋は、友人やウーファーたちとほぼDIYで大規模な修繕をしたそうだ。

そんな光山さんに、家の改修から森づくり、田舎暮らしの話を聞いた。

昔から日本で建物の材料として使われてきた木材。
その木材が生まれる森を有したここ御船町の山あいで、環境との繋がりを考えながら、DIYによる空き家改修を学ぶ場「みふね もりのいえ」。

現役の職人である講師たちから、環境への影響を考慮したDIYのスキルを学ぶことができます。

もりのいえ編集部のある熊本県上益城郡御船町は、人口およそ1万7000人。

御船町といえば、町役場の隣にある〈御船恐竜博物館〉(毎年10万人以上が来場)、そして2021年にオープンした大型スーパー〈コストコ〉がよく知られています。

しかしその二つの施設がある御船町の平らな土地は、町全体の面積のたった3割で、ほか7割は「中山間地」と呼ばれる山あい。

田園風景が広がり、町中とは正反対の静けさに包まれています。

町の北東部には、3万ヘクタールの森林から毎日13,000トンの湧水が溢れ出る「吉無田水源」があり、その恵みにより農業も盛ん。

そんな中山間地ですが、人口で見るとわずか町全体の2割ほど。

熊本空港や熊本市内まで車で30分前後、便利な立地条件でありながら、この静かな環境はなかなかありません。

田舎暮らし、自然環境豊かな場所で暮らしたいと思っている人にとってハードルが低く、また二拠点目の生活場所としても、とても魅力的なのではないでしょうか。

そんな御船町のあまり知られていない、中山間地の魅力を紹介して行きます。