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もりのいえについて

「あたらしい」田舎移住のカタチ

1960年代後半から欧米と同じく日本でも、都会の生活を捨て、田舎へ移住する人が増え始めました。
当時は市民活動家やヒッピーと呼ばれるごく一部の人に限られましたが、
この時代が都市生活に疑問を抱いて田舎に移住するというムーブメントのはじまりなのではないでしょうか。

あれから50年以上の間、環境汚染や行きすぎた文明社会、脱原発や、近年ではコロナによる都会の暮らしづらさなど、
時代によって理由は違えども、大きくは都市文明に対するカウンター(対抗)として、田舎暮らしという選択がありました。

かくいう私もそんなひとり、東日本大震災をきっかけに都市から熊本の田舎に移住したひとりです。
それから13年間田舎で暮らし、先に移住していた先輩移住者や次々とやってくる新しい移住者との出会いから感じたのは、
最近の移住者の田舎移住に対する姿勢の違いです。

先人たちの「脱都会」「アンチ都市生活」ゆえの田舎移住というよりも、
田舎暮らしそのものを「自己表現の場」としてポジティブに捉えるところから始まっているのを感じます。
より自分らしく、豊かにな暮らしを送るために田舎に移住したという前向きな姿勢がそこにはあります。
また移住のきっかけは「脱都会」「反都会」だったけれども、だんだんと田舎の暮らしそのものを愛するようになった
古い移住者も増えてきたように感じます。

DIY = 田舎暮らしをクリエイティブにする手段

DIY = Do It Yourself
「自分自身でやる」。自分自身の力で小物や家具を作ったり、家の修繕や建築を行うこと。

都会で暮らしていれば、必要なモノがお店で簡単に買えたり、住居でいえば都会の家は基本、すぐに暮らせる設備が整っています。
いくらネット通販であらゆるものが買えるような今の時代でも、そんな都会の当たり前がないのが田舎暮らし。
それをストレスと感じるのか、自分で作る、直すチャンスや楽しみとして受け入れるのか。
自身の視点の違いで、田舎暮らしはどんどん豊かになる可能性を秘めています。
その鍵となるのが「DIY」なのではないでしょうか。